テントむしの燃費は悪い?実燃費から維持費まで徹底比較!冬や高速は?

意外と安い?テントむしの実燃費と比較!

「テントむし」は、その愛らしい見た目と軽自動車ならではの取り回しの良さで人気の軽キャンピングカーです。

しかし、購入を検討する上で多くの方が気にするのが維持費、特にガソリン代に直結する燃費性能ではないでしょうか。

シェルを背負った特殊な構造だから「燃費が悪いのでは?」と心配する声や、ATや4WDモデル、高速道路や冬の雪道での実燃費について知りたいという方も多いはずです。

この記事では、そんな後悔をしないための選択をサポートするため、テントむしのカタログ燃費とリアルな実燃費を徹底的に調査。

他の軽キャンピングカーとの比較も交えながら、その実力に迫ります。

この記事を読むことで、あなたの疑問を全て解決します。

  • テントむしの公式な燃費と実際の燃費の差
  • 走行シーンや季節、駆動方式による燃費の変化
  • 他のキャンピングカーと比較した際の燃費性能
  • 中古のテントむしを選ぶ際の燃費に関する注意点
目次

テントむしの燃費は?気になる実力を徹底解説

  • 公式発表されているテントむしのカタログ燃費
  • オーナーが語るテントむしのリアルな実燃費
  • テントむしの燃費は本当に悪いと言えるか
  • 4WDやAT仕様による燃費への影響
  • テントむしは満タンで何キロ走るか検証
  • 冬季や降雪地でのテントむしの燃費
  • 高速道路と街乗りでの燃費の違いを解説

公式発表されているテントむしのカタログ燃費

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テントむしを開発・製造する「バンショップミカミ」の公式ウェブサイトを参照すると、燃費性能について「トランスミッション(変速機)の種類や運転スタイルにも左右されますが、おおよそ1リッターあたり13kmから17km程度で、決して燃費が悪いわけではありません」という旨の見解が示されています。

この数値は、居住用のシェルを架装した軽キャブコンバージョン(軽キャブコン)というカテゴリにおいては、非常に優れた数値であると言えます。

多くの方がテントむしの特徴的な外観から「車体が重そうで、燃費も悪いのでは?」という印象を抱くかもしれません。

しかし、その見た目に反して、ボディの主要部分には軽量なアルミ素材が積極的に採用されており、徹底した軽量化が図られています。

さらに、走行時の安定性を確保するために、重量物である家具や装備品を可能な限り低い位置に配置し、重心を低く抑える設計がなされています。

これらの緻密な設計思想が、走行安定性の向上だけでなく、燃費性能の改善にも大きく寄与しているのです。

ただし、この13km~17km/Lという数値は、あくまで理想的な条件下での参考値と捉えるのが賢明です。

キャンピングカーは、ベースとなる車両に居住設備を追加するため、その重量増や空気抵抗の増大は避けられません。

そのため、ベース車両本来のカタログ燃費よりも実燃費は低くなるのが一般的です。

テントむしの土台となるスズキ「キャリイ」やダイハツ「ハイゼットトラック」といった軽トラックのカタログ燃費(WLTCモード)が、現代のモデルでおおよそ15km/L前後であることを考慮すると、架装後のキャンピングカーとしてこの数値を維持できるポテンシャルがある、と解釈するのが良いでしょう。

実際の燃費は、これから解説する様々な外的要因によって変化していきます。

オーナーが語るテントむしのリアルな実燃費

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メーカーが公表する燃費データも重要ですが、購入を検討する上で最も信頼性の高い情報源となるのは、日々テントむしと共に過ごしている実際のオーナーたちによる「生の声」です。

個人のブログやYouTube、SNSなどに投稿された数多くのオーナーレビューを総合的に分析すると、テントむしの実燃費は、おおむね以下の範囲に集約される傾向が見られます。

  • 総合的な平均実燃費:約10km/L 〜 14km/L

この数値には幅がありますが、これはテントむしが使用される環境や運転の仕方によって燃費が大きく変動するためです。

例えば、信号が少なく、時速50km~60km程度の一定速度で走り続けることができる郊外の幹線道路や、北海道の広大な田舎道のような環境では燃費が著しく向上します。

一部のオーナーからは、このような好条件下でリッターあたり14km/Lを超える、カタログ燃費に迫る数値を記録したという喜びの声も上がっています。

その一方で、アクセルとブレーキの操作が頻繁になる都市部の渋滞路や、エンジンに高負荷がかかる急な登坂路、そして高速道路での連続した高速走行といったシチュエーションでは燃費が悪化する傾向が強まります。

特に、中古市場で主流となっている旧年式の3速AT(オートマチックトランスミッション)モデルの場合、高速走行時にエンジン回転数が過度に高くなるため、燃費には厳しい条件となります。

このような状況下では、実燃費が10km/Lを下回ってしまうケースも散見されます。

これらのオーナー報告からわかることは、テントむしの燃費は乗り方次第で大きく変わるということです。

しかし、居住空間を常に積載し、いつでもどこでも旅に出られるという軽キャブコンの特性を考慮すれば、平均して10km/L以上を維持できるその経済性は、高く評価できるポイントと言えるでしょう。


テントむしの燃費は本当に悪いと言えるか

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「テントむしの燃費は悪い」という先入観は、一体どのような視点から生まれるのでしょうか。

その答えは、比較する対象をどこに置くかによって大きく変わってきます。

もし、日常の足として使われる最新の軽ハイトワゴン、例えばスズキ「スペーシア」やホンダ「N-BOX」などがリッターあたり20kmを超える優れた燃費性能を誇っていることと比較すれば、テントむしの実燃費10km/L~14km/Lという数値は、見劣りしてしまうのが事実です。

しかし、テントむしは単なる移動手段ではありません。

「移動できる部屋」「旅の拠点」という付加価値を持つ「キャンピングカー」です。

そのため、比較対象を同じ土俵、つまり「キャンピングカー」というカテゴリに移して評価することが不可欠です。

そこで、他のキャンピングカータイプと燃費性能を比較してみましょう。

キャンピングカーの種類ベース車両の例一般的な燃費の目安
軽キャンパー(テントむし等)軽トラック、軽バン10~15km/L
バンコンハイエース、キャラバン8~10km/L
キャブコンカムロード、ライトエース5~7km/L
バスコンマイクロバス3~5km/L

この表を見れば一目瞭然ですが、車体が大きく、豪華な装備が満載になるほど燃費は悪化する傾向にあります。

居住性と走行性能のバランスが良いとされるトヨタ「ハイエース」ベースのバンコンでさえ、実燃費は10km/Lに届かないことが多く、本格的な居住空間を持つトラックベースのキャブコンに至っては、5km/L~7km/Lというのが現実です。

これらの車種と比較すると、テントむしを含む軽キャンパーの燃費性能がいかに優れているかがお分かりいただけるでしょう。

「家」に匹敵するほどの居住空間を常に背負いながら、ガソリン1リッターで10km以上走行できるその経済性は、むしろ驚異的とさえ言えます。

年間の自動車税(軽貨物なら年間5,000円)や高速道路料金、フェリー代といった維持費全般の安さを考慮すれば、テントむしは「キャンピングカー」という趣味の世界において、最もコストパフォーマンスに優れた選択肢の一つであると断言できます。

4WDやAT仕様による燃費への影響

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テントむしの燃費性能を深く理解する上で、駆動方式(4WD)とトランスミッション(AT)の仕様は非常に重要な要素となります。

これらの選択は、燃費だけでなく、走行性能や使用シーンにも大きく関わってきます。

4WDモデルの燃費特性

テントむしのベース車両に採用されている4WDシステムは、「パートタイム式」と呼ばれるものです。

これは、ドライバーが必要に応じて2WD(後輪駆動)と4WDを任意で切り替えられるシステムです。

舗装された通常の道路では、駆動抵抗の少ない2WDで走行することで燃費の悪化を防ぎ、雪道や未舗装の悪路といった滑りやすい路面状況に遭遇した時だけ、スイッチ一つで力強い4WDの走破性を得ることができます。

常時四輪が駆動している「フルタイム4WD」と比較して、必要な場面以外では2WDで走行できるため、年間の平均燃費で見た場合に有利に働きます。

特に、北海道や東北などの降雪地帯に住むオーナーからは、「冬の安心感と、シーズンオフの燃費の良さを両立できる合理的なシステムだ」と高く評価されています。

AT(オートマチック)モデルの燃費特性

一方で、トランスミッションの性能は燃費に直接的な影響を与えます。

特に中古のテントむしを検討する際に注意したいのが、ATの段数です。

市場に多く流通している少し前の年式のモデルでは、「3速AT」が搭載されている場合があります。

この3速ATは、街乗りでは十分な性能を発揮しますが、ギアの数が少ないため、高速道路などで速度を上げていくとエンジン回転数が非常に高くなってしまいます。

時速100kmで巡航する際のエンジン回転数が5,000回転を超えてしまうことも珍しくなく、燃費の悪化だけでなく、騒音やドライバーの疲労にも繋がります。

それに対して、現行モデルや比較的新しい年式のモデルに搭載されている「4速AT」や「CVT」は、より多くのギアを持つことで、エンジンの力を効率よくタイヤに伝えることができます。

高速巡航時もエンジン回転数を低く抑えることが可能なため、燃費性能が大きく向上しているだけでなく、静粛性も改善されています。

中古車を選ぶ際には、価格や走行距離だけでなく、搭載されているトランスミッションが何速ATなのかを必ず確認することが、満足のいく一台を見つけるための重要な鍵となります。

テントむしは満タンで何キロ走るか検証

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キャンピングカーでの長旅において、航続距離、すなわちガソリン満タンの状態でどれくらいの距離を走り続けられるのかは、給油計画を立てる上で極めて重要な指標となります。

特に、ガソリンスタンドの数が少ない地域や、営業時間が短い場所を旅する際には、愛車の航続距離を正確に把握しておくことが安心に繋がります。

テントむしのベースとなっている軽トラック(スズキ「キャリイ」やダイハツ「ハイゼット」)の燃料タンク容量は、年式やモデルによって若干の違いはありますが、おおむね35リットルから40リットルの範囲です。

ここでは、計算しやすいようにタンク容量を40リットルと仮定し、様々な走行シチュエーションでの航続距離の目安を算出してみましょう。

走行状況想定される実燃費満タン時(40L)の航続距離
信号の少ない郊外路(燃費良好時)14.0 km/L約 560 km
街乗り・郊外路の平均的な走行12.0 km/L約 480 km
高速道路での連続走行10.0 km/L約 400 km
冬季(スタッドレスタイヤ装着時)8.5 km/L約 340 km

この計算上の数値と、実際のオーナーたちの感覚は非常によく一致しています。多くのオーナーが口を揃えるのが、「夏タイヤを装着している通常期であれば約400km、冬のスタッドレスタイヤ装着時は約300kmを走行したあたりで、給油ランプが点灯し始める」という経験則です。

これは、安全マージンを考慮した非常に現実的な数値と言えるでしょう。

この距離感を具体的な旅に当てはめてみると、例えば東京の日本橋から満タンで出発した場合、計算上は愛知県の名古屋市(約350km)まで無給油で到達できる可能性があります。

しかし、これはあくまで理論値です。

高速道路での燃費悪化や、渋滞などの不測の事態、そして何より精神的な余裕を考慮すると、途中の静岡サービスエリアあたりで一度給油するのが賢明な判断と言えます。

特に北海道を旅する際には、「燃料計の針が半分を指したら、次に見つけたガソリンスタンドで必ず給油する」という鉄則を心に刻んでおくことを強く推奨します。

これは、次の集落まで100km以上離れていることも珍しくなく、給油の機会を逃すと致命的な状況に陥りかねないためです。

愛車の航続距離を過信せず、常に余裕を持った給油計画を立てることが、楽しい旅を続けるための重要な秘訣となります。

冬季や降雪地でのテントむしの燃費

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スキーやスノーボードといったウィンタースポーツ、雪景色の中での温泉巡りなど、キャンピングカーの楽しみはグリーンシーズンだけに留まりません。

しかし、気温が氷点下にまで下がる冬季の運転は、燃費性能にとっては一年で最も過酷な季節となります。

まず、燃費悪化の最大の要因となるのがスタッドレスタイヤの装着です。

冬の凍結路面で安全なグリップ力を発揮するスタッドレスタイヤは、夏用タイヤに比べてゴム質が非常に柔らかく、サイプと呼ばれる細かい溝が多く刻まれています。

この特性が路面との摩擦抵抗(転がり抵抗)を増大させ、一般的に燃費を5%から10%程度悪化させると言われています。

さらに、降雪地帯では以下のような複合的な要因が燃費をさらに押し下げます。

  • 4WDでの走行頻度の増加:

    雪道やアイスバーンでのスリップを防ぎ、安定した走行を確保するために4WDモードを使用する機会が格段に増えます。これにより、駆動系の抵抗が増加し、燃料消費も増えます。
  • エンジン暖気による燃料消費:

    エンジンが冷え切っている状態では、燃料が効率よく気化しないため、エンジンコントロールユニット(ECU)が自動的に燃料噴射量を増やし、混合気を濃くする制御を行います。

    そのため、走り始めの燃費が著しく悪化します。
  • 暖房(エアコン)の使用:

    車内を快適な温度に保つための暖房使用は、エンジンの負荷を増大させ、燃費悪化に繋がります。

    ただし、エンジンを停止して暖を取れるFFヒーター(ガソリン式ファンヒーター)を装備している場合、アイドリングで暖房するよりもはるかに燃料消費を抑えることが可能です。
  • 雪道そのものの走行抵抗:

    誰も走っていない新雪の上や、轍(わだち)ができた雪道を走行する際は、タイヤが常に雪の抵抗を受けながら進むことになり、乾燥路面を走るよりも多くの駆動力を必要とします。

これらの様々な悪条件が重なる結果、多くのテントむしオーナーは、冬季の実燃費が夏場と比較して20%から30%程度低下すると報告しています。

仮に、夏場に平均12km/Lで走行できる車両の場合、冬場はその数値が8.4km/Lから9.6km/L程度まで落ち込む可能性がある、と想定しておく必要があります。

これはテントむし特有の問題ではなく、あらゆる自動車に共通する現象ですが、行動範囲が広がるキャンピングカーだからこそ、冬の燃料管理には特に注意が必要です。

テントむしの高速道路と街乗りでの燃費の違いを解説

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テントむしをどのような道路で走らせるかによって、その燃費性能は大きく表情を変えます。

一般的に、自動車は一定の速度で走り続けることができる高速道路の方が燃費が良いとされていますが、テントむしのような軽キャブコンの場合は、その常識が必ずしも当てはまらない点に注意が必要です。

街乗りでの燃費

信号や交差点、渋滞によるストップ&ゴーが絶えず繰り返される市街地走行は、テントむしにとって最も燃費が厳しくなるシチュエーションです。

物理の法則として、静止している重い物体を動かし始める(発進させる)際に、最も大きなエネルギー、すなわち燃料を消費します。

そのため、発進と停止を繰り返す街乗りでは、燃費計の数値はみるみるうちに悪化していきます。

オーナーからの報告を総合すると、街乗りが中心となった場合の実燃費は10km/L前後、交通量が多い都市部ではそれを下回ってしまうことも珍しくありません。

高速道路での燃費

では、高速道路はどうでしょうか。

確かにストップ&ゴーはありませんが、新たな敵として「空気抵抗」が立ちはだかります。

空気抵抗は速度の二乗に比例して増大するため、速度を上げれば上げるほど、指数関数的に強まっていきます。

テントむしは、背が高く前面が切り立った箱型のデザインをしているため、流線形のボディを持つ一般的な乗用車と比較して、空気抵抗の影響を非常に受けやすいのです。

そのため、時速80km程度での巡航であれば比較的良好な燃費を保てますが、流れに乗って時速100km近くで走行し続けると、強大な空気抵抗に抗うためにエンジンは高回転を維持する必要があり、燃費はかえって悪化する傾向にあります。

特に、旧式の3速ATモデルではエンジン音が唸りを上げ、燃費は街乗り以下にまで落ち込むこともあります。

結論として、テントむしが持つ燃費性能を最も引き出せるのは、信号の少ない郊外の一般道を、時速50km~70km程度の速度で淡々と走り続けるようなシチュエーションです。

高速道路を利用する際は、急がず左車線を時速80km~90kmでゆったりと巡航することが、燃費を節約し、安全で快適なドライブを実現する最良の方法と言えるでしょう。

テントむしの燃費を選ぶ際の注意点とライバル車との比較

中古テントむしを選ぶ際の燃費の注意点

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新車価格もさることながら、その人気から中古市場でも活発に取引されているテントむし。

手頃な価格帯の個体も多く、軽キャンパーライフへの入り口として非常に魅力的です。

しかし、中古車は一台一台コンディションが異なるため、燃費性能の観点から後悔しないためには、いくつかの重要なチェックポイントを事前に押さえておく必要があります。

1. ベース車両の年式とスペックの確認

燃費性能を決定づける最も重要な要素は、土台となる軽トラックの基本性能です。

  • トランスミッションの種類:

    AT車を希望する場合、搭載されているのが「3速AT」なのか、それとも「4速AT」以上なのかは最重要確認項目です。

    前述の通り、高速走行時の燃費と快適性に雲泥の差が生まれるため、予算が許す限り4速AT以上の高年式モデルを選ぶことを強く推奨します。
  • エンジンの世代:

    自動車のエンジンは年々進化しており、燃焼効率も改善されています。

    ベース車両であるスズキ「キャリイ」やダイハツ「ハイゼット」がいつモデルチェンジしたかを事前に調べておき、より新しい世代のエンジンが搭載されたモデルを狙うのが賢明です。

2. 隅々まで行き届いたメンテナンス履歴

エンジンや駆動系のコンディションは、燃費に直接影響します。

購入を検討する際は、必ず整備記録簿に目を通し、消耗品が定期的に交換されてきたかを確認しましょう。

  • エンジン関連の消耗品:

    エンジンオイルやオイルフィルターはもちろんのこと、見落としがちなエアクリーナースパークプラグの交換履歴は特に重要です。

    エアクリーナーの詰まりは、人間がマスクをしたまま全力疾走するようなもので、吸気効率を下げて燃費を著しく悪化させます。
  • タイヤの状態:

    タイヤの溝が十分に残っているかに加え、製造年を確認し、ゴムが硬化していないかもチェックしましょう。

    そして、納車前には必ず規定の空気圧に調整してもらうことが大切です。

3. 前オーナーによる装備と車両重量

中古キャンピングカーは、前オーナーの趣味や使い方によって様々な追加装備が施されていることがあります。

  • 追加装備の精査:

    ソーラーパネルやサイドオーニング、サブバッテリーの増設、サイクルキャリアなど、魅力的に見える装備が本当に自分の使い方に必要か、冷静に見極める必要があります。
  • 不要な重量の削減:

    もし自分には不要な装備が付いている場合、それは単なる「重り」となって、走行中は常にガソリンを無駄に消費し続けることになります。

    車検証で車両重量を確認し、できるだけシンプルな装備の個体を選ぶことも、燃費を重視する上では有効な選択肢となります。

テントむしの人気モデル「T-Po」の燃費性能

参考:バンショップミカミ

テントむしの豊富なラインナップの中でも、特に個性的で高い人気を誇るモデルが「T-Po(ティーポ)」です。

テントむし同様に外観はカラフルでキュートなデザインが選択でき、見る人の心を楽しませてくれます。

特筆すべきは、T-Poが持つ懐の深い汎用性です。

一つは、2列目シートを進行方向に向けることで乗車定員4名全員が前向きに着座でき、家族や友人との快適なドライブにも対応する仕様。

もう一つは、後部に荷物の積み下ろしが容易な大きな扉を備え、広大な積載スペースを確保した2名定員の貨物登録仕様、通称「トランスポーター」です。

こちらは、趣味の道具を満載したり、移動販売のベース車両として活用したりと、オーナーのアイデア次第で無限の可能性が広がります。

このように魅力的なT-Poですが、実際の燃費性能はどうなのでしょうか。

この点について、T-PoオーナーがYouTube上で公開している非常に詳細な燃費計測レポートが、信頼性の高い情報として大いに参考になります。

このレポートによれば、計測が行われたのは納車から2ヶ月が経過した冬の時期。

そして、注目すべきはその走行の内訳です。月に数回の100km程度の走行はあるものの、メインとなるのは5kmから20km程度の短距離走行、いわゆる「ちょい乗り」がほとんどであったと報告されています。

これは一般的に、エンジンが温まり切る前に目的地に到着してしまうため、燃費にとっては最も厳しい使用状況の一つと言えます。

しかし、そのような条件下での計測結果は、1回目が11.9km/L、2回目が12.1km/Lと、いずれもリッターあたり12km前後の数値を記録。

厳しい条件下でも驚くほど安定した経済性を発揮していることがわかります。

これらの情報から見えてくるのは、T-Poが持つ二つの大きな魅力です。

一つは、キャンプを楽しむ仕様から、大きな荷物を積むトランスポーター仕様まで選択できる汎用性。

そしてもう一つは、その汎用性を力強く支える、厳しい条件下でもぶれない優れた燃費性能です。

これからT-Poを検討する方にとって、このオーナー報告は、実際のカーライフにおける維持費を考える上で、非常に心強い判断材料となるでしょう。

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