「テントむし」という可愛らしい名前のキャンピングカーに興味を持っていませんか?
軽自動車をベースにしたコンパクトな見た目ながら、本格的な装備で多くのファンを魅了し続ける「テントむし」。
その購入を検討するにあたり、新車・中古の価格から、気になる維持費や燃費、そして実際に所有しているオーナーのリアルな声まで、知りたい情報は多岐にわたるでしょう。
この記事では、バンショップミカミが製造する人気の軽キャンピングカー「テントむし」について、購入してから「こんなはずじゃなかった」と後悔しないために必要な情報を網羅的に解説します。
新型モデルの特徴や内装のバリエーション、気になる税金や走行性能、さらにはデメリットについても触れていきますので、あなたのキャンピングカー選びの参考にしてください。
この記事を読むことで、以下の点が明確になります。
- テントむしの新車・中古車それぞれの価格相場
- 燃費や税金など、具体的な年間維持費
- 多彩な内装レイアウトと便利な装備
- オーナーだからこそ分かるリアルな評価や口コミ
テントむしの魅力!愛され軽キャンパーを大解剖
- そもそもテントむしは軽キャンピングカー?
- 新型も登場!テントむしの新車価格
- テントむしの中古価格の相場をチェック
- テントむしの内装とレイアウトの種類
- テントむしにクーラーは後付けできる?
- テントむしでの冬の過ごし方と注意点
そもそもテントむしは軽キャンピングカー?

「テントむし」という愛らしい名前を聞いて、どのような車を想像するでしょうか。
この車は、鹿児島県に拠点を置くキャンピングカービルダー「バンショップミカミ」が、長年にわたり製造・販売を手掛ける軽自動車規格のキャンピングカーです。
その中でも、軽トラックの運転席(キャブ)部分を残し、荷台に居住空間(コンバージョン)を架装した「軽キャブコン」と呼ばれるジャンルを確立した、まさに草分け的な存在として知られています。
名前の由来と人気の秘密
「テントむし」という名前の由来は、その最大の特徴である「ポップアップルーフテント」にあります。
天井部分がテントのように持ち上がることで、通常時は軽自動車の規格内に収まる全高でありながら、停車時には大人が立って着替えをすることも可能な、開放感あふれる室内空間を生み出します。
このユニークな構造と、丸窓が特徴的な可愛らしいデザインが人気を博し、ミニカーの「トミカ」で製品化されたり、漫画『道草寄子の食べ走り』で主人公の愛車として描かれたりするなど、キャンピングカーファン以外にもその名が知られるようになりました。
ベース車両と登録ナンバー

現行モデルのベース車両には、信頼性の高いダイハツの「ハイゼットトラック」が採用されています。
この軽トラックをベースに、一体成型のシェルを架装することで、雨漏りなどに強く、しっかりとした断熱性も確保しています。
登録ナンバーは、キッチン設備(ギャレー)などを備えることでキャンピングカーとしての要件を満たす「8ナンバー」が基本です。
一方で、内装の仕様によっては軽貨物扱いとなる「4ナンバー」での登録も可能です。
8ナンバーの車検は2年に1回ですが、4ナンバーの場合は初回2年以降は毎年車検となるなど、維持の面で違いがあります。
どちらのナンバーでも、税金や高速道路料金は軽自動車区分となるため、経済的な負担が少ないのも大きな魅力です。
もし、テントむし以外の軽キャンピングカーについて知りたい方がいらっしゃれば、→【軽キャブコン】徹底ガイド!比較とおすすめ、選び方や避けたい失敗など!も合わせてご覧ください。
新型も登場!テントむしの新車価格

テントむしの新車価格は、ベースとなるハイゼットトラックのグレード(2WD/4WD、CVT/5MT)、用途に合わせて選べる3つの内装タイプ、そして多彩なオプションの組み合わせによって決まります。
購入を検討する際は、まず基本となる車両本体価格を把握することが重要です。
公式サイトで公開されている2025年現在の主なモデルの車両本体価格(税込)は、以下の通りです。
タイプ | 駆動方式/トランスミッション | 価格(税込) |
Sタイプ (横向きシート/収納重視) | 2WD/CVT | 3,674,000円~ |
Fタイプ (対座可能/ファミリー向け) | 2WD/CVT | 3,883,000円~ |
F1タイプ (1人掛シート/多機能) | 2WD/CVT | 3,828,000円~ |
※上記は最も基本的な仕様の価格です。
4WD仕様や、装備が充実した上級グレード「エクストラ」をベースにすると、価格はそれぞれ数十万円上がります。
総額を左右する主要オプション
上記の車両本体価格はあくまでスタートラインであり、快適なキャンピングカーライフを送るためには、いくつかの重要なオプションを追加で選択するのが一般的です。
- 快適装備:
夏の必需品である「DCクーラー」や、冬に活躍する「FFヒーター」、断熱性と遮光性に優れた「アクリル二重窓」などは、多くのユーザーが選択する人気のオプションです。 - 電源強化パッケージ(Eパッケージ):
近年のモデルで特に注目されているのが、この電装強化システムです。
屋根に設置された100Wのソーラーパネル4枚と、大容量の100Ahリチウムイオンバッテリー2個がセットになっており、クーラーや電子レンジなどの家電を気兼ねなく使いたいユーザーにとっては必須とも言える装備です。 - 外装オプション:
雨天時に便利な「サイドオーニング」や、荷物の積載量を増やす「サイクルキャリア」「カーゴBOX」、後方の大きな「超大型鍵付扉」など、使い方を広げるアイテムも豊富に用意されています。
これらのオプションを追加していくと、最終的な乗り出し価格は400万円台後半から、Eパッケージなどを含めると500万円を超えるケースも珍しくありません。
また、ボディカラーもベース車に設定されているカラー以外に、オプションで好みの色に塗装することが可能で、自分だけの一台を創り上げる楽しみもあります。
人気のモデルゆえに、注文から納車までは数ヶ月以上かかる場合があるため、余裕を持った計画が必要です。
Dテントむしとは?

「テントむし」のラインナップには、その魅力を普通車サイズへとスケールアップさせた「Dテントむし」が存在します。
この”D”が意味するのは、その名の通り「でっかい」。
軽キャンパーとして絶大な人気を誇る「テントむし」のコンセプトはそのままに、より広く、よりパワフルに進化したモデルです。
軽の気軽さと普通車のゆとりを両立
Dテントむしの最大の魅力は、ベース車両をトヨタの「タウンエース」およびダイハツの「グランマックス」とすることで実現した、”丁度良い”サイズ感にあります。
全長4,550mm、全幅1,800mmという大きさは、一般的なミニバンや1BOXカーに近い感覚で運転でき、日常の買い物や通勤といった「普段使い」も十分にこなせます。
それでいて、独自のアルミパネル工法による軽量化設計と、1,500ccエンジンの余裕ある走りで、高速道路や坂道でもストレスの少ないドライブが可能です。
ファミリーにも対応する広々とした室内空間
軽のテントむしとの決定的な違いは、その居住空間の広さにあります。
- 乗車・就寝定員:
乗車定員は6名、就寝定員はポップアップルーフ上のベッドとダイネットベッドを合わせて大人4名が可能。
小さなお子様を含めれば5〜6名に対応します。 - 開放的な室内高:
水平に持ち上がるポップアップルーフを展開すれば、室内高は約1,800mmを確保。
大柄な男性でもかがむことなく着替えなどができ、圧倒的な開放感が生まれます。 - 選べるシートレイアウト:
標準の横向き対座シートに加え、オプションで走行時に安全な前向き乗車が可能な「FASPシート」を選択でき、利用シーンに合わせた最適なレイアウトを構築できます。
釣りやスキー、キャンプなど、たくさんの荷物を積んで出かける趣味の基地として、あるいは家族でのんびり旅を楽しむパートナーとして。
「軽では少し手狭だけど、大きなキャンピングカーは運転が不安」と感じる方に、まさに最適な一台と言えるでしょう。
Dテントむしについての詳細は別記事でご紹介しますので、合わせてチェックしてみてくださいね。
テントむしの中古価格の相場をチェック

テントむしは、キャンピングカー市場において非常に人気が高く、資産価値が落ちにくい「リセールバリューの高い車種」として知られています。
新車の納車までには時間がかかることもあり、すぐに乗り出せる中古車の需要が常に安定していることが、価格を支える大きな要因です。
年式別の価格帯と傾向
中古車の価格は、年式、走行距離、装備、そして車両全体のコンディションによって大きく変動しますが、おおよその相場観は以下のようになります。
- 初期モデル(2007年~2012年頃): 約160万円~250万円
この年代の車両は、ベース車がマツダのスクラムトラック(スズキ キャリイのOEM)であることが多いです。
走行距離が10万kmを超えている個体も少なくありませんが、基本的なメンテナンスがしっかりされていればまだまだ現役です。
価格が比較的こなれているため、DIYでのカスタマイズを楽しみたい方や、初めての軽キャンパーとして手軽に始めたい方に人気の価格帯です。 - 中期~現行モデル(2013年以降): 約250万円~400万円以上
ベース車両がダイハツのハイゼットトラックに移行し、装備や機能が近代化されたモデルです。
特に、FFヒーターやソーラーパネル、サイドオーニングといった人気の高いオプションが装着されている車両は、年式が古くても高値で取引される傾向があります。
近年では、クーラー搭載モデルや電装を強化した「Eパッケージ」仕様車も市場に出てきており、これらは400万円を超える価格が付くことも珍しくありません。
中古車選びで失敗しないためのチェックポイント
魅力的な中古テントむしを見つけた際に、後悔しないために確認すべき重要なポイントがいくつかあります。
- ベース車両の状態:
まずは土台となる軽トラックの状態を確認します。
エンジンからの異音やオイル漏れ、ミッションの動作、エアコンの効き具合など、基本的な走行性能に関わる部分は入念にチェックしましょう。
特に、降雪地域で使用されていた車両は、融雪剤の影響で下回りに錆が発生している可能性が高いため、リフトアップして確認することをおすすめします。 - 架装部分(シェル)の状態:
シェル本体に大きな傷やひび割れがないか、窓枠やルーフの接合部から雨漏りの形跡がないかは最重要チェック項目です。
内装の壁にシミやカビがないかを確認しましょう。 - ポップアップルーフの状態:
ルーフの昇降がスムーズに行えるか、テント生地に破れやカビ、雨漏りがないかを必ず確認します。
ジッパーの開閉も試してみましょう。 - 電装系の動作確認:
サブバッテリーが正常に充電・放電できるか(年数によっては寿命を迎えている可能性も)、室内灯、シンクのポンプ、冷蔵庫などの電装品がすべて問題なく作動するかをチェックします。 - 購入先の選定:
最も安心なのは、キャンピングカーの販売とメンテナンスに精通した専門店で購入することです。
車両の状態を的確に判断しているだけでなく、購入後の保証やアフターサービス、修理相談にも対応してくれるため、長く乗り続ける上で心強いパートナーとなります。
テントむしの内装とレイアウトの種類
テントむしが多くのユーザーから支持される理由の一つに、ライフスタイルや利用人数に合わせて選択できる、考え抜かれた内装レイアウトの存在があります。
現行モデルでは、主に個性豊かな3つのタイプが用意されています。
Sタイプ:収納力を最大限に高めたソロツアラー



セカンドシート部分が壁に沿った横向きのベンチシートになっているのが「Sタイプ」です。
このレイアウトの最大のメリットは、ベンチシートの下がまるごと広大な収納スペースになること。
キャンプ道具や釣り竿、撮影機材など、かさばる荷物をたくさん積んで旅をしたい方に最適なモデルです。
走行中も後部座席は横向き乗車となります。
1人または2人での利用をメインに考え、居住空間のシンプルさと積載能力を重視するユーザーに選ばれています。
Fタイプ:家族で囲む食卓が魅力のファミリーモデル



「Fタイプ」には、ワンタッチでシートの向きを前後方向に変えられる、イタリア・FASP社製の特殊なシートが採用されています。
これにより、走行中は安全な前向き乗車(3点式シートベルト装備)を実現し、目的地に到着したらシートを後ろ向きに反転させることで、テーブルを挟んだ対面式のダイネット(食卓スペース)が生まれます。
小さなお子様がいる3~4人のファミリーが、移動中も停車中も快適に楽しく過ごせるよう工夫された、まさに王道のレイアウトと言えるでしょう。
F1タイプ:機能性と快適性を両立した新世代レイアウト



近年新たにラインナップに加わったのが、FタイプとSタイプの「いいとこ取り」を実現した「F1タイプ」です。
セカンドシートに1人掛けのFASPシートを採用し、その隣はSタイプのような横向きのソファスペースとなっています。
これにより、乗車定員は3名となりますが、「前向き乗車」の安全性と「横向きソファ下の収納力」という両方のメリットを享受できます。
さらに、補助マットの組み合わせ次第で、対面ダイネットや掘りごたつのようなお座敷スタイルなど、多彩なくつろぎの空間を演出できるのが魅力。
ソロでの贅沢な旅から、ビジネス、夫婦での二人旅まで、幅広いニーズに応える柔軟性の高いモデルです。
全タイプ共通の快適装備

どのレイアウトを選んでも、テントむしの象徴である「ポップアップルーフ」は標準で装備されます。
スプリングのアシストによって女性一人でも楽に展開でき、3方向に設けられたメッシュ付きのウィンドウが優れた通気性と採光性をもたらします。
また、ルーフ部分には大人2人が就寝可能なベッド(約1830×1100mm)を設置できます。
下段のダイネットスペースもベッド展開が可能で、合わせて最大4名(F1タイプは3名)の就寝スペースを確保できます。
テントむしにクーラーは後付けできる?

近年の夏の厳しい暑さから、キャンピングカーにおけるクーラー(エアコン)の重要性はますます高まっています。
特に、断熱性が高いとされるキャブコンでも、一度日中の熱がこもると夜になっても車内は暑く、快適な睡眠を妨げる大きな要因となります。
テントむしにおいても、この「夏の快適化」は大きなテーマです。
新型モデルに搭載可能なDC12Vクーラー

こうしたニーズに応え、現行の新型テントむしでは、オプションで車載専用の「DC12Vクーラー」を搭載できるようになりました。
これは家庭用エアコンとは異なり、車のエンジンを停止した状態でも、室内の電気を供給するサブバッテリーを電源として稼働させることができるクーラーです。
これにより、周囲に騒音の迷惑をかけることなく、アイドリングストップが義務付けられている場所でも、涼しく静かな夜を過ごすことが可能になります。
ただし、クーラーは非常に多くの電力を消費します。
標準のサブバッテリーだけでは長時間の稼働は難しいため、クーラーオプションを選択する際には、バッテリーの増設や大容量のリチウムイオンバッテリー、そしてソーラーパネルなどを組み合わせた「電源強化パッケージ(PBパッケージやEパッケージ)」を同時に導入することが強く推奨されます。
メーカーによると、こうした電源強化を行った上でエコモード運転をすれば、一晩中クーラーを稼働させることも可能とされています。
中古車への後付けは可能か?
では、クーラーが装備されていない中古のテントむしに、後からクーラーを取り付けることはできるのでしょうか。
結論から言うと、技術的には可能ですが、多くのハードルが存在します。
後付けが「大掛かりな作業」となる理由は、単にクーラー本体を取り付ければよいという話ではないからです。
室内機と室外機の設置スペースを確保し、それらを繋ぐ配管を通し、さらにドレン水(結露した水)の排水処理も必要になります。
そして最も大きな課題が、クーラーを動かすための強力な電源システムを新たに構築することです。
大容量のサブバッテリーやインバーター、走行充電器、ソーラーパネルなどを一式導入する必要があり、これには専門的な知識と高額な費用(数十万円以上)がかかります。
これらの理由から、現実的な選択としては、最初からクーラーがオプション装着された新車を注文するか、すでにクーラーが搭載されている中古車を探す方が、手間とコストの面で賢明と言えるでしょう。
テントむしの普段使いは現実的?

テントむしの購入を検討する際、多くの方が心に思い描くのが「この車で普段の買い物や通勤はできるのだろうか?」という疑問でしょう。
結論から言えば、その答えは「乗り手のライフスタイル次第」と言えます。
確かに、軽自動車ならではのコンパクトなサイズ感は、スーパーの駐車場や市街地の狭い道で大きなメリットになります。
しかし、すでに記事内で触れている通り、走行性能や居住性にはいくつかの「割り切り」が必要です。
例えば、発進時の加速や坂道でのパワー不足は、日々の運転で少しストレスに感じるかもしれません。
しかし、これを「急ぐことをやめ、景色を楽しむ余裕を与えてくれる特性」と捉えられるなら、いつもの通勤路が少し違って見えるはずです。
また、車内にトイレがなく、乗車定員も限られるため、すべてを一台でスマートにこなす万能車ではありません。
むしろ、その「少しの不便さ」を工夫で乗り越えたり、外部の施設を上手に活用したりするプロセスそのものを楽しめるかどうかが問われます。
テントむしを普段使いの相棒にするということは、単に移動の道具として使うのではなく、「テントむしのある生活」という新しいスタイルを受け入れること。
その少し変わった日常が、あなたにとって最高の贅沢になる可能性を秘めています。
購入前にはぜひ一度、レンタルなどでその「生活」を体験し、ご自身の感覚とすり合わせてみることをお勧めします。
また、→テントむしの普段使いは無理がある?魅力と維持費などを正直に解説。では、テントむしの普段使いについて詳しく解説しておりますので、合わせてご覧いただくことをオススメします。

テントむしでの冬の過ごし方と注意点

コンパクトなテントむしですが、適切な装備を整えることで、冬の車中泊も十分に楽しむことができます。
その鍵となるのが、暖房設備と雪国ならではの知識です。
最強の暖房「FFヒーター」

テントむしの冬の旅を快適にする最強のアイテムが、オプションで装備可能な「FFヒーター」です。
これは、車両のガソリンタンクからごく少量の燃料を使い、それを燃焼させて温風を発生させる暖房装置で、サブバッテリーの電力でファンを回します。
エンジンを停止した状態で安全に使用でき、一晩中つけっぱなしにしても燃料消費はわずか数リットルと非常に経済的です。
その暖房能力は絶大で、外が氷点下の雪景色でも、車内ではTシャツ1枚で過ごせるほどの暖かさを保つことができます。
雪道・凍結路での運転で注意すべきこと
冬のテントむしで最も注意を払うべきは、雪道や凍結路面での運転です。
ベースが軽トラックであり、重いシェルを背負っているという特性を常に意識する必要があります。
- 制動距離の長さ:
車両重量があるため、乾燥路と同じ感覚でブレーキを踏むと、想像以上に停止するまでの距離が長くなります。
「ブレーキを踏んでも、タイヤはロックしているのに車体はツーっと滑っていく」というオーナーの声もあり、特にABS(アンチロック・ブレーキ・システム)が装備されていない年式のモデルでは、自力でのポンピングブレーキが有効です。
常に通常の2倍以上の車間距離を確保する心掛けが事故を防ぎます。 - 4WDの重要性:
北海道や東北などの積雪地帯で日常的に使用する場合は、4WDモデルが必須と言っても過言ではありません。
2WD(後輪駆動)の場合、少しの登り坂や圧雪路で後輪が空転して発進できなくなるケースがあります。
必要な時だけ4WDに切り替えられるパートタイム4WDは、燃費と走破性のバランスが取れており、雪国での利用に適しています。 - 足元からの冷気:
ベース車両の構造上、運転席の足元は鉄板が近く、外からの冷気が伝わりやすい傾向があります。
長距離移動の際は、運転席と居住スペースを仕切るカーテンを開け、FFヒーターを併用するといった工夫で快適性が向上します。
断熱・結露と積雪への対策
車内を暖かく保つためには、暖房だけでなく断熱も重要です。
窓は最も熱が逃げやすい部分なので、車種専用設計のマルチシェードなどでしっかりと覆うと効果は絶大です。
FFヒーターを使用すると、外気との温度差で窓にびっしょりと結露が発生します。
これを放置するとカビの原因になるため、就寝前に少しだけ窓を開けて換気するなどの対策が必要です。
また、屋根の雪下ろしも重要な作業です。
車高が約2mあるため、スノーブラシだけでは屋根の中央まで届きにくく、しっかりとした踏み台を用意しておくと便利です。
サイドオーニングが装着されている場合、下ろした雪がオーニングの上に溜まり、その重みで破損する危険性もあるため注意が必要です。
テントむしの燃費はどのくらい?

キャンピングカーでの旅において、ガソリン代は大きなウェイトを占める経費です。
重いシェルを背負うテントむしの燃費性能は、購入を検討する多くの人が気にするポイントでしょう。
その実力は、車両のスペックや走行環境によって大きく左右されます。
燃費を左右する3つの要因
テントむしの燃費を理解するためには、以下の3つの要素を考慮する必要があります。
- ベース車両のスペック:
燃費に最も大きく影響するのが、エンジンとトランスミッションの性能です。
市場に多く流通している2007年式前後のモデルは3速ATが主流で、高速走行時にはエンジン回転数が高めになり、燃費には不利な傾向があります。
一方で、現行のハイゼットトラックをベースとする新型モデルでは、より多段化されたATや効率の良いCVTが採用されており、燃費性能は大きく改善されています。
また、駆動方式がパートタイム4WDである点もポイントで、通常は燃費の良い2WDで走行し、滑りやすい路面など必要な場面でのみ4WDに切り替えることで、無駄な燃料消費を抑えられます。 - 季節と走行環境:
スタッドレスタイヤを装着する冬場は、タイヤのゴム質が柔らかく転がり抵抗が大きくなることや、雪道走行時の抵抗が増えることなどから、夏場に比べて燃費がおおよそ20~25%悪化する傾向にあります。
また、ストップ&ゴーが頻繁に発生する都市部での走行は燃費が悪化しやすく、逆に信号が少なく一定速度で走り続けられる郊外の幹線道路や田舎道では、カタログ値に近い良好な燃費を記録することがあります。 - 運転の仕方:
車重が1トン近くあるテントむしでは、運転の仕方も燃費に直結します。
急発進や急加速を避け、先の信号を予測して早めにアクセルをオフにするなど、車体に優しい丁寧な運転を心がけるだけで、燃費は着実に向上します。
実測データと航続距離の目安
あるオーナーが公開している2007年式・3速ATモデルの実測データでは、夏タイヤ(2WD走行時)で平均11~12km/L、冬タイヤで8~9km/Lという数値が報告されています。
これは、重いキャブコンとしては健闘している数字と言えるでしょう。
現行モデルの燃料タンク容量は38Lですので、この実測値を参考にすると、夏場は約400km、冬場は300km弱を給油の目安としておくと、安心して旅を続けられます。
特にガソリンスタンドの間隔が長い北海道などを旅する際には、燃料計の針が半分を指したら早めに給油する習慣をつけておくことが重要です。
テントむしの維持費と税金の詳細

テントむしが持つ大きなアドバンテージの一つが、本格的なキャンピングカーでありながら、維持費が軽自動車の範疇に収まるという点です。
税金からメンテナンスまで、年間に必要となる具体的な費用項目を詳しく見ていきましょう。
各種税金と車検費用
キャンピングカーの維持費で大きな差がつくのが税金です。
テントむしの場合、「軽自動車」であることが圧倒的なメリットになります。
費用項目 | テントむし(軽8ナンバー/4ナンバー) | 普通車キャンピングカー(8ナンバー)の例 | 備考 |
自動車税(年額) | 5,000円~6,000円 | 40,800円~(総排気量2.0L超の場合) | 普通車との差は歴然です。 |
自動車重量税(2年分) | 6,600円 | 32,800円~(車両重量2.0t以下の場合) | 車検時に支払います。 |
車検の頻度 | 2年に1回(8ナンバー) 1年に1回(4ナンバー) | 2年に1回 | 4ナンバーは手間がかかる分、毎年点検する安心感があります。 |
このように、税金面だけで見ても、普通車ベースのキャンピングカーに比べて年間数万円単位で費用を抑えることが可能です。
保険料とメンテナンス費用
- 任意保険:
等級や補償内容、運転者の年齢によって大きく異なりますが、一般的な軽自動車の保険料がベースとなります。
ただし、高価な架装部分の価値も含まれるため、同クラスの軽乗用車よりはやや高くなる傾向があります。
万一の事故に備え、架装部分もしっかりカバーできる車両保険への加入が推奨されます。 - メンテナンス費用:
- オイル交換:
車両重量が重くエンジンに常に高負荷がかかっているため、メーカーの指定サイクルよりも短い3,000km毎など、こまめなオイル交換がエンジンの寿命を延ばす上で非常に重要です。 - タイヤ:
乗用車用ではなく、車重を支えるための耐荷重性能が高い軽トラック用のLT(ライトトラック)タイヤの装着が必要です。
- オイル交換:
年間維持費のシミュレーション
車両ローンや駐車場代を除いた、最低限の年間維持費を試算してみましょう(8ナンバー、保険等級や走行距離は平均的なケースを想定)。
- 自動車税:6,000円
- 自動車重量税:3,300円(6,600円 ÷ 2年)
- 自賠責保険料:約8,500円(24ヶ月契約の年割)
- 任意保険料:約60,000円(車両保険ありの例)
- オイル交換費用:約12,000円(年3回、フィルター交換1回含む)
- 合計: 約89,800円
上記にガソリン代や、必要に応じたタイヤ交換、その他の消耗品費が加わりますが、キャンピングカーとしての機能を持ちながら、年間10万円程度から所有が可能という点は、テントむしの大きな魅力と言えるでしょう。
テントむしを所有する前に知りたいこと
- テントむしの燃費はどのくらい?
- テントむしの維持費と税金の詳細
- 高速道路でのテントむしの走行性能
- テントむしのレンタルは全国で可能か
- オーナーによるテントむしの評価と口コミまとめ
高速道路でのテントむしの走行性能

テントむしはそのコンパクトさから街中での取り回しに優れていますが、一方で高速道路の走行は、その構造的な特性から得意とは言えません。
この点を理解し、無理のない運転を心がけることが、安全で楽しい旅の基本となります。
高速走行が苦手な構造的要因
テントむしが高速走行を苦手とする理由は、主に3つ挙げられます。
- 大きな空気抵抗:
ベースは軽トラックですが、居住用の大きなシェルを架装しているため、車体の前面投影面積(前から見たときの面積)が格段に広くなっています。
これにより、走行中は常に強い空気抵抗を受けることになり、特に80km/hを超えたあたりから速度の伸びが鈍くなり、燃費も悪化する傾向があります。
オーナーからは「エンジン音が悲鳴に聞こえる」といった声も聞かれるほど、エンジンは常に高負荷な状態で走り続けることになります。 - 高い重心:
シェルとポップアップルーフを搭載しているため、重心はノーマルの軽トラックに比べてかなり高くなっています。
これが、高速走行時の安定性に影響を与えます。
特に、橋の上やトンネルの出口などで不意に強い横風を受けると、車体があおられてハンドルが取られる感覚を覚えることがあります。
大型トラックなどに追い越される際にも同様の現象が起きやすいため、常に両手でしっかりとハンドルを握っておく必要があります。 - 限られたエンジンパワー:
装備を盛り盛りにした場合、軽自動車規格の660ccという排気量で、1トン近い重量の車体を動かしているため、パワーに絶対的な余裕はありません。
平坦な道では問題なく流れに乗って走れますが、長い登坂路になると速度が落ち込みやすく、アクセルを深く踏み込まないと速度を維持するのが難しい場面もあります。
高速道路での運転のコツと心構え
これらの特性を踏まえ、テントむしで高速道路を走る際は「急がず、騒がず、安全第一」でのんびり構えることが大切です。
- 走行車線をキープ:
無理な追い越しはせず、基本的には走行車線を80km/h前後で巡航するのが、最も精神的にも体力的にも楽な走り方です。 - 十分な車間距離:
横風などによる不意の挙動にも対応できるよう、普段以上に車間距離を空けておくことで、安全のマージンを確保できます。 - こまめな休憩:
長時間の高速走行は、ドライバーだけでなく車にも大きな負担をかけます。
1時間〜1時間半に一度はサービスエリアやパーキングエリアで休憩を取り、人と車の両方を休ませましょう。
なお、現行の新型モデルは、進化したCVTやエンジンの採用により、旧型モデルに比べて静粛性や走行安定性が向上しています。
しかし、空気抵抗や重心高といった物理的な特性は変わらないため、高速走行が苦手という基本的な性格は受け継いでいると理解しておくべきでしょう。
テントむしのレンタルは全国で可能か

「いきなり高価な買い物をするのは不安」「自分の使い方に本当に合っているか確かめたい」。
そう考える方にとって、キャンピングカーのレンタルは非常に有効な手段です。
テントむしは人気のモデルですが、そのレンタルは全国どこでも手軽にできるわけではないのが現状です。
レンタルできる場所と料金の目安
テントむしのレンタルサービスは、主にキャンピングカーのレンタルを専門に行う業者によって提供されています。
その数は限られており、特に愛知県や関東圏、関西圏といった大都市圏に店舗が集中している傾向があります。
料金はシーズンや曜日、レンタルする期間によって変動しますが、おおよその目安は以下の通りです。
- 平日(24時間): 11,000円 ~ 18,000円程度
- 土日祝・ハイシーズン(24時間): 16,500円 ~ 25,000円程度
これに加えて、免責補償の保険料などが別途必要になる場合があります。
予約は専用のウェブサイトから行うのが一般的で、人気車種のため、大型連休や夏休み期間は数ヶ月前から予約が埋まってしまうことも珍しくありません。
購入前にレンタルする絶大なメリット
少し費用はかかりますが、購入を決断する前に一度レンタルを体験するメリットは計り知れません。
- リアルな走行性能の確認:
実際に一般道、坂道、高速道路を走ることで、その動力性能や乗り心地、静粛性を自分の感覚で確かめられます。 - 室内空間と使い勝手の検証:
カタログスペックだけでは分からない、実際の寝心地やベッド展開の手間、荷物の積載量をリアルに体験できます。
「大人2人+子供1人で本当に快適か?」といった疑問も解消できるでしょう。 - 利用シーンとの適合性判断:
自分が思い描く旅(キャンプ、登山、釣りなど)をシミュレーションし、テントむしが最高のパートナーになり得るかを判断する貴重な機会となります。
以上の通り、レンタルには絶大なメリットがあります。しかし、キャンピングカーのレンタルの相場を調べても掴みどころのない記事が多かった為、CAMPING DRIVERSでしっかりまとめてみました!
詳細は、→【完全版】キャンピングカーの1週間レンタルの価格と相場ガイドでご確認ください。
レンタル時の注意点
レンタルする際は、いくつか確認しておきたい点があります。
まず、レンタル車両によって装備されているオプションが異なることです。
例えば、冬の利用を考えているならFFヒーター搭載車を、夏の利用ならクーラー搭載車を選ぶなど、自分が試したい装備が付いているかを事前に必ず確認しましょう。
また、万一の事故に備え、レンタル料金に含まれる保険や補償の内容もしっかりと把握しておくことが大切です。
お住まいの地域にレンタル店がない場合でも、交通費をかけて一度体験してみる価値は十分にあります。
購入後の「こんなはずじゃなかった」という後悔を防ぐための、最も確実な投資と言えるでしょう。
オーナーによるテントむしの評価と口コミまとめ

テントむしの購入を検討する上で、最も価値のある情報源は、実際に所有し、日々を共にしているオーナーたちの生の声です。
長所も短所も知り尽くした彼らの評価を紐解くと、テントむしという車の本質と、どのような人に最適なパートナーとなり得るかが見えてきます。
ポジティブな評価:唯一無二の魅力と所有する喜び
多くのオーナーが口を揃えて語るのは、テントむしが持つ他に代えがたい魅力と、それによってもたらされる生活の豊かさです。
- 愛着の湧くデザインと自分だけの空間
丸窓がアクセントになった可愛らしい外観、豊富なカラーバリエーション、そしてコンパクトな佇まいは、単なる「道具」として以上の愛着をオーナーに抱かせます。
「自分だけの秘密基地」や「走る書斎」といった表現が使われるように、その絶妙な狭さが逆に心地よいプライベート空間を生み出しています。
ポップアップルーフを上げれば開放的な空間に早変わりし、そのギャップもまた魅力の一つです。 - 圧倒的な機動性と普段使いできる気軽さ
「軽自動車であること」は、テントむしの最大の強みです。
普通車ベースのキャンピングカーでは躊躇してしまうような狭い林道や、観光地の入り組んだ路地、登山口手前の駐車場などへも臆することなく入っていけます。
日常の買い物や通勤にもそのまま使えるため、「特別な非日常」と「普段の生活」をシームレスに繋げてくれる存在として高く評価されています。 - 経済的な負担の少なさ
本格的なキャンピングカーの機能を持ちながら、税金や保険、高速料金といった維持費が軽自動車と変わらない点は、購入のハードルを大きく下げ、所有し続ける上での安心感に繋がっています。
この経済性が、「いつかはキャンピングカー」という夢を現実的なものにしてくれる大きな要因です。
ネガティブな評価:購入前に理解すべき現実的な課題
一方で、オーナーたちはテントむしが持つ構造的な限界点、つまりデメリットについても正直に語っています。
これらを事前に理解し、許容できるかどうかが、購入後の満足度を大きく左右します。
- 割り切りが必要な走行性能
最も多く指摘されるのが、走行性能に関する課題です。
660ccのエンジンで重いシェルを背負うため、高速道路での追い越しや急な登坂は明らかに苦手です。
「80km/hを超えるとエンジン音が悲鳴のよう」という声に代表されるように、パワー不足は否めません。
また、重心が高いため横風の影響を受けやすく、大型車に追い越される際にはハンドルが取られる感覚があるという指摘も多くあります。
スピードを求めるのではなく、「景色を楽しみながらのんびり走る乗り物」という割り切りが不可欠です。 - スペックと現実のギャップがある居住性
カタログスペック上は「4人就寝可能」とされていますが、多くのオーナーは「快適に過ごせるのは大人1人、または2人が限界」と感じています。
特に数日間の旅行になると、人数分の着替えや寝具、その他の荷物で車内はすぐに手狭になります。
ベッド展開のたびに荷物を移動させる手間が発生することも、リアルな意見として挙げられます。
また、ポップアップルーフは雨や風が強い日には展開できず、冬場は寒さで使えないなど、天候や季節に利用が左右される点も理解しておく必要があります。 - 限定的な設備と活用スタイル
車内に設置されたシンク(ギャレー)は、あくまで手洗いやうがいに使う程度のもので、本格的な調理を行うにはスペースも水の容量も足りません。
もちろん、トイレやシャワー(マルチルーム)もありません。
そのため、車内で全てを完結させるというよりは、道の駅やキャンプ場、日帰り温泉といった外部の施設を上手に活用しながら旅をするスタイルが基本となります。
総評:テントむしは、どんな人に最高の相棒となるか
これらの評価を総合すると、テントむしは「万能なキャンピングカー」ではないことがわかります。
しかし、特定のライフスタイルを持つ人にとっては、これ以上ない最高のパートナーとなり得ます。
テントむしが向いているのは、以下のような方です。
- ソロ(1人)やデュオ(2人)での利用がメインの方
- スピードよりも、のんびりとした旅のプロセスそのものを楽しめる方
- 釣りや登山、写真撮影など、現地での活動を主目的とし、そのための移動基地(ベースキャンプ)として車を活用したい方
- 維持費を抑えながら、気軽にキャンピングカーライフを始めたいと考えている方
最終的に、多くのオーナーが語る「不便なところもあるけれど、それを補って余りある魅力がある」「人生観が変わった」という言葉が、テントむしの本質を表しています。
走行性能やスペースの限界といった現実的なデメリットを理解し、その上で自分のスタイルに合っていると確信できたなら、テントむしはあなたの日常を豊かに彩る、かけがえのない相棒となってくれるでしょう。
テントむしのスペック表

テントむし共通スペック&バリエーション概要
カテゴリ | 項目 | スペック |
---|---|---|
共通寸法 | 全長 | 3,390mm ※F1タイプは3,990mm |
全幅 | 1,470mm | |
全高 | 1,980mm | |
ポップアップ時全高 | 2,800mm | |
室内長 (シェル部分) | 1,850mm | |
室内幅 (シェル部分) | 1,370mm | |
室内高 (シェル部分) | 1,290mm | |
ポップアップ時室内高 | 約2,150mm (最後部) | |
ベース車両共通 | ベース車 | ダイハツ ハイゼット |
駆動方式 | 2WD / 4WD | |
トランスミッション | CVT / 5MT | |
総排気量 | 658cc | |
燃料 | ガソリン | |
バリエーション | Fタイプ | ・4名乗車/4名就寝 ・対面ダイネットになるFASPシート ・ファミリー向け |
Sタイプ | ・4名乗車/4名就寝 ・収納を兼ねた横向きソファシート ・1~2名での利用に最適 | |
F1タイプ | ・3名乗車/4名就寝 ・1人掛けFASPシートで居住性と乗車性能を両立 ・多目的な用途に対応 | |
2シータータイプ | ・2名乗車 ・後部を広大な荷室とした貨物仕様 (4ナンバー) ・DIYなどのベースに最適 | |
共通オプション | 空調・電装系 | DCクーラー / FFヒーター / リチウムイオンバッテリー (Eパッケージ) / ソーラーパネル (Eパッケージ) |
エクステリア他 | 14インチアルミホイール / サイドオーニング / ヒッチメンバー / スライドステップ / バックミラー型ドラレコ 等 |
テントむし Fタイプ 詳細スペック表
カテゴリ | 項目 | スペック |
---|---|---|
概要 | タイプ名 | Fタイプ (情報更新日: 2022.6.22) |
コンセプト | FASPシート採用で対面ダイネットと前向き乗車を両立 | |
価格 | 3,950,475円~ | |
寸法・定員 | 全長×全幅×全高 | 3390×1470×1980mm |
乗車定員 | 4名 | |
就寝定員 | 4名 | |
ベース車両 | ベース車両 | ハイゼットトラック |
バリエーション | スタンダード/エクストラ, 2WD/4WD, 5MT/CVT | |
エンジン・総排気量 | 直列3気筒DOHC・658cc | |
最高出力 (MT) | 34kW (46ps) | |
最大トルク | 60Nm (6.1kgm) | |
燃料タンク容量 | 34L | |
キャンパー設備 | 標準装備 | ・FASPシート (対面ダイネット) ・シンク / カセットコンロ ・105Ah サブバッテリー ・12V&100Vコンセント ・10L 給水タンク / 10L 排水タンク ・上開き18L冷蔵庫 (ビルドイン) ・収納庫 |
特徴・オプション | ・車内調理がしやすいギャレーパック (オプション) ・跳ね上げ式カウンター |
テントむし Sタイプ 詳細スペック表
カテゴリ | 項目 | スペック |
---|---|---|
概要 | タイプ名 | Sタイプ (情報更新日: 2022.6.22) |
コンセプト | 横座りソファで広いエントランスと収納力を確保 | |
価格 | 3,750,175円~ | |
寸法・定員 | 全長×全幅×全高 | 3390×1470×1980mm |
乗車定員 | 4名 | |
就寝定員 | 4名 | |
ベース車両 | ベース車両 | ハイゼットトラック |
バリエーション | スタンダード/エクストラ, 2WD/4WD, 5MT/CVT | |
エンジン・総排気量 | 直列3気筒DOHC・658cc | |
最高出力 (MT) | 34kW (46ps) | |
最大トルク | 60Nm (6.1kgm) | |
燃料タンク容量 | 34L | |
キャンパー設備 | 標準装備 | ・横向きソファシート ・シンク / カセットコンロ ・105Ah サブバッテリー ・12V&100Vコンセント ・10L 給水タンク / 10L 排水タンク ・収納庫 |
特徴 | ・充実した電装系 (1500Wインバーター, ソーラーパネル, 外部電源) ・エントランスからの動線が良好 |
テントむし F1タイプ 詳細スペック表
カテゴリ | 項目 | スペック |
---|---|---|
概要 | タイプ名 | F1タイプ (情報更新日: 2024.12.24) |
コンセプト | 乗車性能と居住性・収納力を兼ね備えた中間タイプ | |
価格 | 3,828,000円~ | |
寸法・定員 | 全長×全幅×全高 | 3990×1470×1980mm |
乗車定員 | 3名 | |
就寝定員 | 4名 (フロア2名+ルーフ2名) | |
ベース車両 | ベース車両 | ハイゼットトラック エクストラ |
バリエーション | 2WD/4WD (CVT) | |
エンジン・総排気量 | 直列3気筒DOHC・658cc | |
最高出力 (CVT) | 39kW (53ps) | |
最大トルク | 64Nm (6.5kgm) | |
燃料タンク容量 | 34L | |
キャンパー設備 | 標準装備 | ・1人掛けFASPシート (対面/掘りごたつ可能) ・丸形シンク / カセットコンロ ・100Ah サブバッテリー ・1500W インバーター ・10L 給排水タンク ・18L ポータブル冷蔵庫 ・ポップアップルーフ (メッシュウィンドウ付) |
特徴・オプション | ・Eパッケージ (ソーラーパネル, リチウムイオンバッテリー等) ・DC12Vクーラー装着可能 |
テントむし オプション一覧


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テントむしについての記事まとめ
テントむしは、多くの魅力といくつかの割り切りが必要な点を併せ持つ、個性豊かな軽キャンピングカーです。
購入後に後悔しないためには、その特性を総合的に理解することが不可欠です。
この記事で解説してきた重要なポイントを以下にまとめました。
- テントむしは軽トラックをベースとした軽キャブコンの元祖的存在
- ポップアップルーフによる開放的な室内空間が最大の魅力となっている
- 新車の価格はオプションなしで約370万円からがスタートラインである
- クーラーやFFヒーターなど快適装備を追加すると総額は大きく上がる
- 人気が高くリセールバリューが良いため中古車価格は高値で安定中
- 中古車選びはベース車両と架装部分の両方を丁寧に見極める必要あり
- 内装は収納重視のSタイプやファミリー向けのFタイプなどが選べる
- 近年登場したF1タイプは機能性と収納力を両立した注目のモデル
- 夏の車中泊を快適にするDCクーラーは電源強化とセットで検討したい
- 冬の旅ではFFヒーターが必需品、雪道運転には十分な注意が必要だ
- 実燃費は夏場で11km/L前後、冬場は9km/L前後が目安となる
- 税金や車検代などの維持費は一般的な軽自動車と同等で経済的である
- 高速道路での走行は苦手分野で、ゆったりとした運転が基本スタイル
- 走行性能や居住性の限界を許容できれば最高のパートナーになりうる
- 購入前にはレンタルで実車を体験し自分の使い方との相性確認が重要